2011→(犬的引き継ぎ)→2012




茶碗です。

さくらがぷいっと一人旅に出ていったので、
ついに、ついに、あたしがこの家の番犬となりました。
茶碗です。名前です、茶碗、が。
“茶”色の“犬(ワン)”だから、茶碗だそーです。
覚えてください。


ウチダ家番犬業第6代踏襲、最初の仕事。
先代さくらに代わって、御礼申し上げます。


2011年もウチダ家をありがとうございました。
2012年もどうぞよろしく、どうぞよろしくお願いいたしますー。
(一人だと心細いから会いにきて遊びに来てお願いしますー)



庭のBBQ










先日、実家で、ウチダ家構成員それぞれの友人も集って開いたBBQ。
総勢20名ほど。全員が写り込んでいる写真が一枚もとれない、この規模。
肉焼いて、酒飲んで、きりたんぽ食べて、寒くなったら、リビングへ。
友人のミュージシャンが、ライブハウスのパフォーマンスばりのライブを。
ドイツの、イタリアの、クリスマスケーキと、各種酒、酒、酒。

相変わらず、ウチダ家は、独特のどんちゃん騒ぎが好きであった。



土間の忘年会









先日、我が家の土間で、山辺の仲間たちと忘年会。
この土地に生まれてからずっと暮らす者もいれば、
流れ流れて、いまこの土地に腰を落ち着かせた者もいる。

とどまることと移ろうことを不断に繰り返しながら、
人間という生きものは大きなコミュニティを形成する。
大きな河川を形成する、小さな流水。
大きな森を形成する、小さな木々。
この集いが、人間の成す大コミュニティの、肝心であること。


飯が美味かった。



石川宣言 パネルデザイン
「生物多様性の10年」国際キックオフ・イベント

英語版(Download


日本語版(Download




12月17日から3日間、石川県金沢市で開催されていた「生物多様性の10年」の国際キックオフ・イベントの初日。2012年6月にブラジルで開催される「国連持続可能な開発会議」通称「リオ+20(リオ・トゥウェンティ)」で、生物多様性を最重要課題として取り扱うよう求める「石川宣言」が採択されました。石川県知事や国連大副学長ら「リオ+20と生物多様性実行委員会」のメンバーが署名。この宣言が採択されたことは、日本の環境省が、公式に、リオでの生物多様性保全の議論に積極的に取り組むと約束したということ。

各ニュース記事上で写真に映っている石川宣言のパネル、実はぼくがレイアウトさせていただきました。開催当日17日の前々夜まで原稿の修正がかかり、ぼくが作業したのは前日の朝。ぼくの起床があと30分遅かったら。修正依頼の電話に出た妻がぼくを無理矢理起こしてくれなかったら。ごくシンプルなデザインでしたが、とはいえ重要な仕事。いまでも冷や汗が出ます。

言ったにもかかわらず必ずしも実行しない大人たちを多く観てきたいま、この宣言を本当に遂行してくれるのか、それでもなお警戒が解けませんが、一歩進んだことをまずは嬉しく歓迎したいと思います。

宣言文の英語版・日本語版は、ともに「リオ+20と生物多様性実行委員会」のウェブサイトから誰でもフリーでダウンロードできます。ちょっとばかし堅い表現の文章ですが、ゆっくり読めば、大人なら理解できます。ぜひ。




cf. リオ+20と生物多様性に関する石川宣言(CEPAジャパン川廷昌弘ブログ)
※宣言本文が掲載されています


旅先より



さくらです。
唐突ですが、そういえば、一人で旅をしたことがありませんでした。

山の牧場で生まれ、庭のあるウチダ家に暮らし、
旅好きなこの家族と、海へ山へ森へ、よく遊びにもいきました。

犬というのはふだん、昨日のことも、昔のことも振り返りません。
目を開けて広がるそのときその場所に、いること。
犬の生きかたは、そのことに徹し、また幸せを感じるものなのです。

ただ、あのときはちがいました。
とーさんがいつもは毛が飛ぶからと滅多に入れない家にいれてくれて、
ゴーさんが300キロ離れた松本から予定もなしにやってきて、
うーさんが7500キロ離れたカナダから夢のなかで声をかけてきて、
そして夕方、かーさんが仕事を振り切って帰ってきたあのとき。
このひとたちと過ごした15年間のことを、よくよく思い出しました。
そして思ったのです。
一人旅をしていないな、と。

旅に出てから、今日で、人間がいうところの、2日が経ちました。
一人で旅をしてみると、おもしろいことがわかりました。
一人で花の匂いを嗅ぎ、一人で空を見上げて、一人で餌にありつき、
一人で行き先を決め、一人で道を歩いている、にもかかわらず、
ゴーサンやうーさん、とーさんかーさんが絶えず側にいることを感じるのです。

ウチダ家のみんなが旅を好いていたその気持ち、わかった気がします。
旅って、いいものですね。

また手紙を書きます。


2011年12月7日
さくらより



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12月5日午後6時10分、15年間ともに過ごした我が家の愛犬、
ラブラドールレトリーバーのさくらが、その長い一生に幕を下ろしました。
我が家で直接彼女と話し、遊び、過ごしてくれたみなさん。
このブログを通して、彼女の日々を温かく見守ってくれたみなさん。
ありがとうございました。
彼女の旅が穏やかで愉快なものになるよう、一緒に祈ってもらえたら幸いです。


15年間、本当にありがとう、さくら。
旅先で、会いましょう。


2011年11月7日
ウチダゴウ



まつもと市民芸術館
まつもと演劇工場(シアターファクトリー)0期生募集パンフレット








ぼくの暮らす長野県松本市は、さまざまなアートが、人の暮らしにより身近な場所で息づいている町です。クラフトフェアまつもとや安曇野スタイルをはじめとする工芸、小さなライブハウスからサイトウキネンフェスティバルのような定番イベントまである音楽、そしてそのあいだを繋いでゆくように、カフェやギャラリーで開催されるワークショップや企画展など。それが「松本」というある一つの空気を共有しながら開催される(これはいっぽうでは「善くも悪くも」だとも感じている)のは、珍しく、また貴重だろうなあと思います。

まつもと市民芸術館も、松本のアートの表情を形づくる場所のひとつ。芸術館の季刊誌『幕があがる』の詩連載をきっかけに、今回広告の仕事をいただきました。

「まつもと演劇工場(シアターファクトリー)」は、松本市民をはじめ全国の一般の方々を対象にした演劇ワークショッププログラム。芸術館の芸術監督で、先のNHK朝の連続テレビ小説『おひさま』にも出演していた串田和美氏をはじめ、演劇・音楽・ダンス・サーカスの各部門から講師が集まり、2011年12月から2月までのおよそ3ヶ月間、ワークショップを開催。最後には塾生たちによる公演も開催されます。言葉や音楽、自らの身体、そして誰しもちゃんと備わっている想像力をぶつけ合いながら、世界を切り拓いていこうとするこの企画。栄えある0期生の募集は、すでに2011年11月15日からはじまっています。


まつもと市民芸術館 produce
まつもと演劇工場(シアターファクトリー)0期生募集



立教大学の東日本大震災復興支援
活動ロゴマーク・ビブス・フライヤー


活動ロゴマーク


ビブス


ボランティア相談会フライヤーに掲載したテキスト


立教大学東日本大震災復興支援本部講演会フライヤー



3月11日の東日本大震災を受けて、立教大学は夏頃から正式に復興支援プロジェクトをスタートさせました。毎年岩手県陸前高田市で学生対象の林業体験プログラムを地元の人たちと開催しつづけていたこともあり、震災後、学生たちからの現地ボランティア参加への声は大きいものでした。また、大学としてもどのような支援活動が可能か、職員が先行して現地に入り需要を調査するなど、積極的な動きが見られました。この仕事に携わらせていただいたのは、今年の夏頃。話は震災直後から聞いていて、諸々の調整が済み、実際の制作がはじまりました。

デザインしたのは、現地入りする学生ボランティアが身につけるビブスと、そのロゴマーク。被災地には「ふたたび羽ばたいてほしい」という願いを、ボランティアする学生には「支援活動を通して視野を広く学んでほしい」という思いを込めて、「陸前高田(Rikuzen-takata)」「立教大学(Rikkyo University)」「復興(Reconstruction)」に共通する頭文字「R」を「鳥」のフォルムにデザイン。また現地での活動開始に先行して開催されたボランティア相談会や講演会のフライヤーデザイン、テキストの執筆も行ないました。

学生たちや教職員が実際に活動しているさまやその報告は、立教大学の各ウェブサイトにて閲覧できます。


立教大学東日本大震災復興支援本部

夏季陸前高田支援ボランティアの様子

asahi.com 立教ジャーナル2011「学生自らが考え、行動するボランティア」



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