10月9日(日)15:00〜18:00
いしだ壱成 カフェトーク “本心を語るということ”



第5回八王子古本まつりのテーマは「物語る」。歴史も、自然も、街も、文化も、そのときその場所で生きるひとの存在も、どれも「物語る」ことによって、後世に、あるいはより外の世界へと伝わってゆきます。そんなひとの「物語る」力をもう一度確かめたい、大事にしたいと、このテーマが決まりました。

八王子古本まつりのパフォーマンスプログラムのひとつ・カフェトークでは、毎回このテーマをあらゆる角度から語れるよう、さまざまなゲストをお招きしています。生物学者の本川達雄さん、作家の三浦しをんさん、食文化研究家の魚柄仁之助さん。そして今回は、俳優のいしだ壱成さんがゲストです。

ドラマ『未成年』や『ひとつ屋根の下』で人気を博したいしだ壱成さん。最近では舞台やアジアエンターテイメント界に数多く出演。また、ミュージシャンやDJとしても活躍されています。そんないしださんは、東日本大震災直前の3月6日、自身のブログに「今だからみんなで考えたいこと」と題して、幼少期に母親と環境保護運動に参加したこと、そのときの社会に対する違和感などを真摯に綴り、話題に。ぼくを含め、八王子古本まつりの実行委員たちも、いしださんの「語ることへの決意の強さ」を感じ、ぜひ話を伺いたいと、今回の場を企画しました。原発事故についても当然話題として触れると思います。が、できれば原発事故のみに執着した話ではなく、それを含めたもう少し広義の話、まさにプログラムのタイトルである「本心を語るということ」の重要性や価値について、言及できたらと思っています。

参加枠はまだあります。当日の司会進行役は、高尾山の環境保護を長らく続けている環境NGO虔十の会代表の坂田昌子さん、そしてぼくも同席します。またいしださんとプログラムのなかでお話することもできると思いますので、ぜひご参加ください。


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八王子古本まつり第5回  boiling"talk"point
いしだ壱成 カフェトーク “本心を語るということ”


「本当のことを語れ」といわれたとき、わたしたちは
「何が本当か」という問いが胸にチラついて、言葉がつまり、声が出なくなります。
では、「本心」ならどうでしょう?本心なら、自分が見失わない限り、わかるはず。
しかしいま、わたしたちはその本心すら、忘れつつあるのかもしれません。

俳優でありミュージシャンでもあるいしだ壱成さんは、
舞台をとおしてだけでなく、一個人としても、心のままに語りつづけています。
人生のこと、仕事のこと、いまこの国で暮らすということ。
年明けから大小さまざまな出来事が起こりつづけている2011年の日本で、
壱成さんの声に耳を傾けながら、自らの本心をいま一度探してみてください。


◎日時:
2011年10月9日(日)15:00〜18:00

◎会場:
喫茶「憩」
八王子市三崎町2-10(八王子駅北口徒歩3分)

◎料金:
1,500円+1order

◎定員:
先着40名

◎申込:
「お名前」「人数」「メールアドレス」をご明記の上、以下へお申込ください。
  宛先:info@hachiojiusedbookfestival.com(@マークを小文字に変換)

    


世界はいま、ローカルが恋しい。
映画『幸せの経済学』上映&辻信一講演会
GO LOCAL







9月24日土曜日、長野県松本市の勤労者福祉センターを会場に、映画上映会とトークのイベント「GO LOCAL」が開催されます。主催は、松本平(松本市を含む広大な盆地の総称)のローカリゼーションをチャーミングに展開していこうと立ち上がったチーム「MAZERO」。ぼくもこのムーブメントに、デザインの視点から、かかわらせてもらっています。

今回のテーマは、まずここから、ローカリゼーション。世界でいま注目されている新しい経済と人の暮らしのありかた“ローカリゼーション”を紹介するドキュメンタリー映画『幸せの経済学』を上映するとともに、日本のスローカルチャーのしかけ人で、環境文化NGOナマケモノ倶楽部世話人・明治学院大学教授、そして環境運動家である辻信一氏のトークイベントも。世界じゅうのクリエイティブな人々と交流のある辻氏から、今この世界で起こっている新たなムーブメントや、2011年3月11日の東日本大震災による福島第一原発事故後の日本などについて、彼が目にし、心にとめている「これから」を語ってもらいます。

辻氏のトークで対談するのは、MAZEROのメンバーであり、松本出身・松本育ちの20代である前田一樹くん。世界と交わる辻氏と、豊かな自然・文化・歴史に恵まれながら開花前夜である松本のローカルを肌で体感している前田くん。2人がどんな話題を展開してゆくのかが、楽しみです。

詳細は下記のとおり。ぜひお越しください。



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G O  L O C A L
映画「幸せの経済学」上映会と辻信一氏講演会

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グローバル経済の行き過ぎに気づいて、世界はいま、
帰る場所を、新たな再出発の場所を探しています。

それが、ぼくらが暮らす、このローカルです。
この街の何が、新たな時代を生きてゆくパワーとなりうるのか。
世界も、日本も、そしてぼくらでさえ見落としてきたそのヒントを、
今度は「だれか」ではなく、「ぼくら」自身で探し出すこと。

世界はいま、ローカルが恋しい。
ローカルに暮らすぼくらこそが、語りだすときです。
GO LOCAL.


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◎日時:2011年9月24日(土)18:00開場 18:30開演 21:00終了予定

◎会場:松本市勤労者福祉センター http://bit.ly/ngQSy1
[徒歩]松本駅お城口から徒歩15分
[バス]タウンスニーカー東コース「勤労者福祉センター」下車

◎料金:1500円(申込不要)

◎お問合せ:mazeromazero@gmail.com(mazero事務局)
      
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◉タイムスケジュール
18:00開場 18:30〜19:50映画上映 20:00〜21:00トーク 21:00終了
*映画のみ、トークのみの途中入場・退出も可(料金は変わりません)

◉上映映画
[幸せの経済学 The Economics of Happiness]
本当の豊かさとは何か。持続可能で幸せな暮らしはこれからどのように
作られてゆくのか。世界じゅうで提唱されている《ローカリゼーション》
という価値観を、さまざまな地域の事例を紹介しながら、そのヒントを
教えてくれるドキュメンタリー映画。本編70分。

◉トークゲスト
[辻 信一 Shin'ichi Tsuji]
文化人類学者、環境運動家。明治学院大学国際学部教授。「100万人の
キャンドルナイト」呼びかけ人代表や環境文化NGOナマケモノ倶楽部
世話人として、“スロー”や“GNH”をキーワードに環境文化運動や環境共
生型ビジネスに取り組む。現在大月書店から『ゆっくりノートブック』
シリーズを執筆。最新刊『しあわせの開発学〜エンゲージド・ブディズ
ム入門』では翻訳を。2007年にはTBS情熱大陸でも特集。

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◎ 開催にあたって
世界ではいま、ローカリゼーションの動きが広がりを見せつつあります。
ローカリゼーションとは、その土地・その街、そこで暮らすひとたちが
元来もっているパワーを再発見して、取り戻していこうとするムーブメ
ントのことを指して言います。

青く高く連なる山々、よどみなく澄み渡る水、特色ある街々、学問や芸
術への造詣の深さ、そして自然農や自然エネルギーなどに積極的・先進
的な姿勢を示せるマインドと先見の明。ぼくらがいま暮らすこの信州は、
日本でも稀にみる「ローカル・パワーの豊かな場所」です。

ローカルが恋しくなっている21世紀の世界に、可能性を大いに秘めたぼ
くらの信州が何を示せるか。その信州で、それぞれの街が自ら何をでき
るか、そして隣り合う街と街が一緒に何をできるか。

そんなイシュー(課題)をこれから解きほぐしていくにあたって、まず、
世界で起きているローカリゼーションの様子と、日本というローカル・
信州というローカルが迎えている局面について知るべく、このプログラ
ムを開催することにしました。

今回は映画上映・トークイベントという内容ですが、今後、さまざまな
企画を通して、信州の、そして松本のローカリゼーションを動かしてゆ
こうと思います。キックオフの第1回、ぜひお越しください。

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◉主催
[MAZERO 〜MATSUMOTO ZEROCITY]
世界が、日本が、信州が、ローカリゼーションの道を歩んでいくときに、
自然・歴史・文化に富み、新たな時代に対する豊かな感性をもつ松本平
を、日本のローカリゼーション実践の地=ゼロ地点として、チャーミン
グに、そしてセクシーに育ててゆくムーブメント。地元出身とIターン
の若者たちが旗揚げ。正式には「マツモトゼロシティ」ですが、簡単に
合い言葉のように「まぜろ!」と呼んでやってください。

八王子古本まつり第4回 中止せず開催しますの巻






3月11日の東日本大震災を受けて、5月のゴールデンウィークに開催予定だった「八王子古本まつり第4回」の実施の有無を検討していましたが、一昨日、正式に開催することに決定しました。やーパチパチ!

実行委員や地元で携わる人たちもそれぞれの生活や仕事のなかで地震の対処に追われ、計画も一時中断していました。例年の規模での開催は難しいため、やや縮小したかたちで、しかし個々の内容を充実させて開催することになりました。

心落ち着かず、いつもどこかに不安の種が巣食っているこんなときこそ、一つひとつの町すなわちローカルに暮らすひとたちが「いま自分たちがいるところのあり方」を今一度見つめること、そして「自分の町の豊かさ」に目を見張ることが大切になるのだと思います。

告知にも準備にも日数が少ないですが、八王子で唯一の「本とお祭りのフェスティバル」が今年も心地よく、心豊かに開催できることを祈って、当日まで鋭意準備を進めてゆきたいと思います。ぜひ足を運んでください。



矢野まり Exhibiton 2011




たぶんもう6〜7年の付き合いになる友人で画家の矢野まりさんが、来週の週末、個展を開くとメールを送ってくれた。展覧会で購入された画の売上50%は、11日に起きた東北地方太平洋沖地震の義援金に充てられるのだそう。

彼女は、他者の喜びも痛みを自分のそれのように感じる人だから、今回の地震にとても胸を痛めているんだろうと思う。彼女の画を手に入れたひとが、その画と暮らす新しい日々によって、この地震で背負わざるをえなくなってしまった痼りを癒したり、あるいはその対価として支払われた幾ばくかのお金が現地の有意義な活動に費やされることを願う。



矢野まり Exhibition 2011

日程:2011年3月25日(金)26日(土)11:00〜22:00 27日(日)11:00〜17:00

会場:Cafe Hi famiglia
   東京都三鷹市下連雀3-38-4 三鷹産業プラザ1F



作る味わう語る句会「はいくキッチン 第1回」をひらきました。



ゴールデンウィークは、 たいがいの方にとって「遊べる1週間」なのだと思います。ぼくの場合は、ここぞとばかり仕事をするのですね。東京に出かけた理由は、なにも「八王子古本まつり」だけではありませんでした。昨年秋からじわりじわりとつづけている「作る味わう語る句会・はいくキッチン」も、公式にその第1回を、4月29日に開催していました。

使い慣れている目白の古民家ギャラリーゆうどを今回は離れ、会場を荻窪にある角川庭園に移してみました。青嵐が窓を強く叩く昼下がり、角川書店の創立者・故角川源義の庭を愛でながらの句会は、やはり楽しいものでしたね。楽しい時間を一緒につくってくれた参加者の皆さん、どうもありがとう。

ぼくがこの集まりの醍醐味をひとつ挙げるとしたら、それは「選句」の作業です。「俳句」の醍醐味はと聞かれれば、句を作る時間がもちろん楽しいのですが、「句会」の醍醐味はそこではありません。俳句の世界では、「選は創作なり」という言葉があるのだそうです。俳人の高浜虚子が残した言葉だとか。つまり、ほかの参加者の作品のなかから特選の一句を選ぶその作業も、自分の作品となる、ということ。ファッションや趣味など、そのひとが選ぶものすべてがそのひとを物語るのと同じことだろうと思います。

世の中はいま、「つくる」こと以上に「選ぶ」ことが多くを占めています。自らつくり出す作業をしている人間のほうが圧倒的に少ない。しかしその「選ぶ」ことの先にある結果は、ぼくらがつくったものだとも言えます。家庭も、社会も、未来も、ぼくらの「選ぶ」作業によってつくられるものである、ということ。その責任感と緊張感と愉快さを、句会の選句作業でぼくはたびたび確認しているような気がします。



「第2回 八王子古本まつり」が終わりました。






5月1日から5日間、ゴールデンウィークの最中、東京都八王子市で開催されていた「第2回 八王子古本まつり」が終わりました。昨年秋の第1回から、イベント全体のアートディレクションさせていただいていますが、前回よりも常時賑わっている感もあり、また、昨年イメージしていたプログラムも少しずつ行なうことができて、ひとつ、イベントとして成長した気がします。次回は秋。手直ししたいところも意識できたので、また、楽しみです。



工芸の五月トークイベント「空っぽを作るということ」のお知らせ




4月29日から5月31日までの1ヶ月間、松本を中心に、「工芸の五月」というイベントが開催されます。5月末の「クラフトフェア」だけでなく、美術館や周辺の各ギャラリーでそれぞれ企画展が開かれます。

家具工房「Style Galle」も、「工芸の五月」参加ギャラリーのひとつ。会期中、クラフト作家たちの作品展が催されています。そのなかで、会期終盤の週末、5月29日、小さなお話会が開催されます。その会に、聞き役として、ぼくが参加させていただくことになりました。

ぼくはクラフトのことをまだよく知りません。だから「わからない一人」の代表として、この場に居合わせます。同じく出演するのは、松本民芸家具の修行を受け、現在は職人でオーナーの藤牧敬三さん。ものを作るひとと使うひとのあいだで、「もの」や「クラフト」についてゆっくり語ることができる時間が作れたらと思っています。


工芸の五月|家具工房「Style Galle」企画展
トークイベント『空っぽを作るということ』

◎日時:2010年5月29日(土)18:00開場 18:30〜20:30予定
◎会場:家具工房『Style Galle』2階ギャラリー(Web
    長野県東筑摩郡朝日村西洗馬1556-27

◎会費:2,000円(1ドリンク・軽食付)
◎定員:先着20名
◎締切:2010年5月22日(土)

◎申込先:家具工房「Style Galle」
     mail|keizo_galle@ybb.ne.jp
     fax|0263-99-2492

◎トークに寄せて:
一つの器も、一脚の椅子も、生活のなかで用いる道具。だから、それらは全部どこかで「使える」ことが大前提です。でもひとは、器を選ぶとき、あるいは椅子を選ぶとき、「使えるかどうか」だけじゃない、別のことにも余所見したりする。たとえばひとは、そんなとき「なんかいいなあ」と言ったり、あるいはもう言葉すら出ずに、思わず手を伸ばしてしまったり。あの「なんかいい」は、いったい何なんだろう。その正体を明らかにするためというよりも、その周縁をしばし漂ってみたくなって、このお話の会を開くことにしました。トークには、「工芸の五月」企画展の出展作家たちも参加します。 ご一緒いただければ幸いです。どうぞお越しください。



建築家・大岩剛一さんと、ふたたび。

2006年 古民家ギャラリーゆうどにて


2月20日にカフェスローで開催する絵本『かたりべからす』出版記念イベント。プログラムは前・後半に分けて行なう予定。前半は本についてぼくが語り、後半は対談形式。その対談のゲストが、数日前に決まった。

大岩剛一さん。建築家。滋賀の成安造形大学で教鞭をとっている。建築物は、主にストローベイルハウス。「ストローベイル」とは、藁(straw)を圧縮して梱にした(bale)ものを積み上げて壁にする工法。北米の大草原地域に伝わる建築法だそう。環境意識が高まる昨今、この建築法は注目されている。出版記念イベントの会場であるカフェスローも、彼が内装を手がけた。日本スローデザイン研究会

大岩さんと出会ったのは、2006年。一般市民参加型の詩のイベントのなかで行なったトークセッションにお招きしたのがきっかけ。以後、彼の建築を京都まで案内してもらったり、彼の学生が参加するフィールドワークに同行させてもらったり、多く学ぶ機会を提供していただいている。昨年は、ブックパッカーを自宅に招いてもくださった。頭が上がらない。

公式の、しかもオーディエンスがいる場で話すのは、2006年以来、久しぶりだ。どんな会話になるんだろう。楽しみ。イベントの詳細はこちら



最後のキャンドルナイト


(c) Rikkyo University Candlenight Team.

母校のキャンドルナイトも今年で5年目。今夜、立教大学で9回目のキャンドルナイトが開催されました。ほとんどの回にかかわってきたなかで、今回はもっとも手を出しませんでした。というのも、毎年この企画運営を学生たちに渡したかったからです。かねてからそう思っていたということもあるし、来春以降東京を離れるというのもあります。しかしそれよりもなによりも、キャンドルナイトの企画運営に携わる学生たちに多くの経験を得てほしかった、というのが最大の理由。

結論からみると、当日の来場者数や年齢層を見る限りでは、成功。いっぽうで数ではない部分、空間の雰囲気やそこに佇む来場者の表情などを見ても、いい催しを彼らは作ることができたのではないかなと思います。

ただ、当日に至るまでの動きはよくありませんでした。後回しにする癖、ノリだけで決めてしまう幼さ、ひとつひとつの作業の全工程に対する誠実さが足りないこと、頭と口にエネルギーが偏っていること、結果が見えないことや試し作業に手足を動かすことを面倒くさがること、などなど、挙げれば切りがありません。当日の成功は彼らの底力だけれど、土壇場の出たとこ勝負だけでは他者と一緒に仕事をすることはできない。彼らはこのことから何を学ぶのでしょう。

来年、ぼくは松本。母校のキャンドルナイトとの付き合いはこれが最後です。母校でキャンドルナイトが続くのはもちろんのこと、たとえ途絶えたとしても、それはそれでいいことだと思います。今年の夏至、そして今回冬至のキャンドルナイトに携わった学生たちが数多くの失敗を経験したこと、そこからいくつかのことを学んで自分の血にしてくれていれば、それでいい、と思います。

作る味わう語る句会『はいくキッチン』のお知らせ


Creative Commons. Some rights reserved. Photo by nico**.

気が早い話だけれど、来年1月に、してきなしごとプロデュースで句会をひらきます。今年春にも開催したプログラム。4月のブックパッカーに参加してくれた俳人・堀本裕樹さんから「俳句の楽しさや豊かさを知ってほしい」という願いを聞き、とりあえず何かやってみようと、気軽な句会を開いたのは、5月のことだったと思います。この「句会」という遊びが、なんとまあ、想像以上に面白かった。つい「これは今後も続けましょう」と言ってしまいました。

今回、年明けのきりりとした空気とともに、この句会を新たにスタートできることは、なんとも嬉しいことですし、気持ちも入っています。メールマガジンでは先週告知していて、すでに8名の方から参加希望のメールをいただいています。2010年からの新企画、皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。


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            作 る 味 わ う 語 る 句 会

             は い く キ ッ チ ン

           2010年1月30日(土)Vol.00


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季節の食材を手にとって、色つやや肌触り、重み、香りを確かめる。
それぞれの食材の声を聴いたら、その声が十分に届く料理法を見定める。
キッチンでは、余計なことを考えない。思いを、一心に、注ぐ。
そうして生まれたひとつひとつのごはんは、なぜかゆっくり味わいたくなる。
口のなかに広がる味わいを、食卓を囲むひとと、語りたくなる。
食にまつわる一連のコミュニケーションは、豊かです。

「はいくキッチン」は、季節と気持ちと言葉をつなぐワークショップ。
キッチンで料理を楽しむように、季節や気持ちを17文字にしたためる。
食卓でごはんを味わうように、できあがった俳句で、語りあう。
四季折々の気配を感じながら、自分の気持ちの移ろいに耳を澄ましながら、
作る味わう語る句会「はいくキッチン」、オープンです。


◎日時:2010年1月30日(土)13:30開場 14:00〜17:00
◎会場:古民家ゆうど http://blog.yu-do.noor.jp/
    東京都新宿区下落合3-20-21/JR目白駅から徒歩7分

◎参加費:3,000円(お茶お菓子付/俳誌『河』贈呈)
◎定員:先着15名
◎持ちもの:作品、ノート、鉛筆、辞書

◎申込方法:
お名前/連絡用メールアドレス(PC)/連絡用電話番号
ご住所/ご年齢/性別/お仕事(差し支えのない範囲で)
送付先:poet53@mac.com(@を小文字化してください)

◎兼題:
兼題は、俳句を詠むにあたってのテーマのようなもの。
今回は3つのテーマで「それぞれ1句ずつ」作って、当日お持ちください。
※もっと作りたい方は「それぞれ3句ずつ」までOK。
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1)季語「雪」を使って、五・七・五
季語「雪」を使って、一句詠んでください。イメージが膨らむ、
それでいてシンプルな季語です。例句をいくつか挙げておきます。
例句|いくたびも雪の深さをたづねけり(正岡子規)
   雪国に子を生んでこの深まなざし(森澄雄)
   まだもののかたちに雪の積もりをり(片山由美子)

2)「家」をテーマに、五・七・五
「家」をテーマに、一句詠んでください。季語の有無は自由です。
窓、天井、台所など、「家」という言葉を使わなくてもOKです。
「家」という言葉に感じる思いをどうぞ。

3)思いのままに、五・七・五
季語の有無、テーマは自由。思いのままに一句詠んでください。
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◎主催:してきなしごと
詩人ウチダゴウの仕事の屋号。自分がその仕事にありありと
存在していて(私的)、他者や社会に感性をもって(詩的)
かかわってゆくワークスタイル。詩や物語の創作、エッセイ
やコラムの執筆、広告デザイン、ワークショップの企画運営
などが主な仕事。www.oo53.com

◎講師:堀本裕樹
1974年和歌山県生まれ。国学院大学卒。出版社勤務、コピーライター
を経て、現在、俳人、日本一行詩協会職員。俳句結社「河」(角川春樹
主宰)同人、及び「河」編集長。尾道大学非常勤講師、実践女子学園生
涯学習センター講師。第26回角川春樹賞受賞。

<講師 冬の5句>
寒木にしばし繋留せるこころ
だれかれも翼なき手に手袋を
短日のトルソーを猫よぎりけり
青白きビルよりマスクまたマスク
ポインセチアまだ空にある鐘の音

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