Book-nick in the Forest でブックパッカーを開催しました。






10月15日・16日、北軽井沢のブックカフェ「麦小舎」で開催されたイベント「Book-nick in the Forest」。そのうち、16日日曜日に、久々となる“ほんの集まり”ブックパッカーを開催してきました。

麦小舎のオーナー・藤野さんからお誘いを受けたのは、8月中旬。昨年から一お客として、軽井沢方面に出かけた際には必ず立ち寄り過ごす場所として利用させていただいていたあの森のカフェで、ブックパッカーを開くことができる。そのお誘いはぼくにとってとても嬉しいものでした。二つ返事で引き受けさせていただきました。

イベントから帰ってきた翌日から広告の仕事に流れ込み、一段落のついたこの一瞬に、さて簡単なレポートを書き残しておこうと、当日の写真を見返してみると、驚くことに、ろくに写真を撮っていませんでした。よくよく思い返すと、出店していた各書店の人たちや、ブックパッカーに参加してくれた人たち(みな初参加だった)と話すことに没頭している自分の姿が、そこにはありました。イベントとくれば、話しながらも、しっかりと記録をとる。そんなルーティンワークすら吹っ飛んでしまうくらい、想像以上に、心地よくて、幸せな時間だったんだと、思います。藤野さんは、来秋、このイベントをふたたび企画したいと話していました。ぼくもまたぜひとも参加したいと思っています。

そういえば、最近のブックパッカーのレポートはまったくもって更新されていません。実はいま、ウェブサイトを大幅リニューアル中なのです。年内にはリニューアルオープンを迎えられるのではと考えています。溜まりに溜まったレポートは、年末年始、ゆっくりと流れる時間のなかで、一年間を思い出しながら、その途中途中で書いてゆきます。

そうそう。イベントのなかで話が盛り上がり、昨年から親しくさせていただいている長野市の新刊書店「ch.books」(チャンネルブックスと読みます)で、12月、ブックパッカーを開催することになりました。10月中には正式にお知らせしたいと思います。信州じゅうから、そして東京やそのほかさまざまな街に暮らすブックパッカーを知るひとたちが、集結してくれたら嬉しいです。

ブックパッカー、ダ・ヴィンチ9月号に掲載されました。



本の雑誌といえば『ダ・ヴィンチ』。ぼくも学生時代、毎号買って読んでいました。(しりあがり寿の漫画が目当てでしたが 笑)そんな“THE 本の雑誌”に、“ほんの小さな集まり”のブックパッカーが掲載されました。あわあわしながら手もとに届いた雑誌をめくると・・・




どーーん。「松本・わたしをとりもどす街」とはまあ、大きく出たものです。でも大方、ぼくもそのとおりだと思っています。記事のなかでもちらりと触れましたが、東京という大都市との距離感や街の人口密度、森・川・里山へのアクセス、城下町と観光都市のスロウな時間の流れかたなど、松本市のこれらの特徴は、おいしいご飯を食べるときや静かな音楽に耳を澄ますときに生まれる深い呼吸へ、ぼくらを誘ってくれます。




特集では、伊藤まさこさんが「本読みのための松本一泊二日旅」を。「クチーナにし村」も「cafe matka」も仲のいい友だち。「慶林堂」はときどき立ち寄る古本屋。「甘味・塩川喫茶部」が載っているのもグッドチョイス。




ブックパッカーが載っている紙面はこちら。ふらっと来て、ぬらーっと営業しているブックパッカーに、しっとり丁寧に場を営みつづけている半杓亭を並ばせてしまうのはまったくもって恐れ多い感じです。そして松本にまだ来たことのない方。ブックパッカーは市内からやや外れにあるので、自転車か、車あるいはバスでどうぞ。あまり「松本中心部」ではありません(笑)。



はるとはるとさん 渡辺治登さんの《木彫りの地蔵展》
2011年4月2日(土)〜16日(土)
ブックパッカーのアンテナサイト

















ブックパッカーのアンテナサイトで開催する「ほんの行事」第2回、渡辺治登さんの木彫りの地蔵展「はるとはるとさん」が、昨日からスタートしました。生まれも育ちも松本市里山辺の御年73歳・渡辺治登さんが、教師の仕事を引退した後、ライフワークとして作りつづけている木彫りの地蔵・仏様たちを、展示しています。会期は4月16日土曜日まで。ぜひどうぞ。

初日の昨日は、渡辺さんのお友だち(もちろん同年代の)がたくさんいらっしゃいました。「鑿だけで彫るがや?!」「そうずら〜!」「いやー丸太をこうしようとは、感性が違うんだだ〜!」松本の方言がたちまちアンテナサイトに溢れて楽しかったです。いっぽう、若い人たちは地蔵をひとつずつ手にとってはじいっと見つめる時間を。日々の忙しさや震災後の所在虚ろな心を落ち着かせていただけたら幸いです。




ほんの行事 第2回
はるとはるとさん 〜渡辺治登さん 木彫りの地蔵展〜

日程: 2011年4月2日(土)〜 4月16日(土)11:00〜17:00
    来場無料 申込不要

会場: ブックパッカーのアンテナサイト(MAP
    長野県松本市里山辺3338-1 info@bookpacker.org



[Talk] 茶でも飲みつつゆるり語るの会 with はるとさん

日時: 2011年4月16日(土)14:00〜15:00
会場: ブックパッカーのアンテナサイト
料金: 500円(お茶付)
申込: 以下の事項をinfo@bookpacker.orgまでお送りください。
    氏名/メールアドレス/電話番号/住所/
    年齢/性別/お仕事(差し支えない範囲で)




ほんの行事 第2回
渡辺治登さんの木彫りの地蔵展 「はるとはるとさん」





4月2日土曜日から4月16日土曜日まで2週間、ブックパッカーのアンテナサイトで、ほんの行事の第2回として、渡辺治登さんの木彫りの地蔵展「はるとはるとさん」を開催します。一年間、あたためてきた、この企画。ぜひ皆さんに足を運んでいただきたいと思っています。

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渡辺治登さんは、生まれも育ちも松本市里山辺、御年73歳のおじいさん。子ども時代は山辺の「お山の大将」として、彼が歩くと後ろには子分の子どもたちが列をなしたとか。高校の体育教師となった後も、治登さんはあちこちと衝突、決して自分を曲げませんでした。教職を退いたいま、畑を耕しながら、地蔵を彫っています。

ぼくが治登さんと出会ったのは、2010年の春。散歩の途中、神社の下草刈りに精を出すおじいさんに出会いました。それが治登さん。声をかけると、神社のこと、山辺のことからはじまり、自らの幼少期やその後の人生の紆余曲折を話してくれたのです。威勢がよくて、屈強な体つき、それでいてどこかチャーミング。神社の立ち話の最後、「おれ、地蔵彫ってんだよ」という言葉に、「ぜひ見せてください!」。

数ヶ月後、彼の家で見せてもらった地蔵。これがまた、キュートで、優しくて、神秘的なのです。人生の歩みかたやありかたの豪快な治登さんの手からつくり出される、キュートな地蔵たち。こんな素敵な人、みんなに紹介しなければ。この企画は、そうして始まりました。

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展覧会の最終日には、治登さんのお話を直接聞ける場も作りました。松本市に暮らすひとたちにとっては「松本の今昔」を知る、ローカルでのコミュニケーションに関心のある都会人にも絶好の機会です。なによりも、日本の小さな集落に、名もなきひとの声があることを知っていただきたい。それはきっと、現代を生きるひとのありかたを見直すチャンスになる。そう、ぼくは感じています。

みなさんのお越しをお待ちしています。




ほんの行事 第2回
はるとはるとさん 〜渡辺治登さん 木彫りの地蔵展〜

日程: 2011年4月2日(土)〜 4月16日(土)11:00〜17:00
    来場無料 申込不要

会場: ブックパッカーのアンテナサイト(MAP
    長野県松本市里山辺3338-1 info@bookpacker.org



[Talk] 茶でも飲みつつゆるり語るの会 with はるとさん

日時: 2011年4月16日(土)14:00〜15:00
会場: ブックパッカーのアンテナサイト
料金: 500円(お茶付)
申込: 以下の事項をinfo@bookpacker.orgまでお送りください。
    氏名/メールアドレス/電話番号/住所/
    年齢/性別/お仕事(差し支えない範囲で)





ブックパッカーのアンテナサイト、無事です。





3月12日の東北地方太平洋沖地震、その後誘発のように起きた長野・新潟での地震について、長野県松本市にある「ブックパッカーのアンテナサイト」は無事です。モノが落ちることも、家が破損することもありませんでした。Twitter上ではその旨お知らせさせていただきましたが、その後もメールなどにて問い合わせをいただくので、こちらにご報告させていただきました。

京都で初めてのブックパッカーを開催しました。







2月26日土曜日、ブックパッカーは京都にいました。目的はただひとつ。“ほんの小さな集まり”ブックパッカーを開催するため。京都はもちろん、関西エリアでも初めてとなる今回。京都だけでなく、大阪、奈良、兵庫、石川とさまざまな地域から、定員ぴったりの参加者10名が集まってくれました。2時間と少し、元銭湯のカフェ「さらさ西陣」で語られた“ほんの”お話。いずれウェブサイトにまとめたいと思います。

今回の開催に合わせて、24日から27日まで4日間、京都に滞在しました。書店やカフェ、ソーシャルスペースをまわり、またその道中、たくさんの人と会って、いくつかの話を交わしました。そのなかには「ここをブックパッカーの会場にぜひ」とか「知っていたら参加したかったー!」という声も。小さくもじわりじわり広がることを大事にしたいブックパッカーは、必然的な縁のまだ生まれていない土地にはなかなか出張できません。その土地に暮らす人がブックパッカーに興味をもってもらえて初めて、その土地に足を運ぶことができます。初開催にもかかわらず、定員いっぱいの参加者が集まり語ってくれたことと同時に、さらに関心を抱いてくれる人たちの存在を感じられたことも、今回の京都ブックパッカーの大きな収穫でした。

ということで。これから、ブックパッカーは、関西エリアにたびたび旅します!「ここに来てくれー!」というラブコールも待っています。そしてただ今すでにラブコールをいただいている石川県、そして新潟県の方々、そちらにも伺うつもりでいるので、待っていてください。





2011年最初のブックパッカーは、東京で開催しました。




松本に移り住んだ2010年、ぼくが気を払っていたのは、「どのようにして松本に馴染むか」でした。生まれ故郷でもない、親族がいるわけでもない、一般的には「無縁」の土地で、その土地に暮らすひとたちとのコミュニケーションのことを考えていました。

あれから一年。ぼくの意識は、松本とか東京とか、そういう一つひとつの土地に向いていません。ソーシャルメディアといわれるTwitterやFacebook、Ustreamなどのツールを使いながら、時代の新たな変遷を感じたからです。「ローカル」と「都会」という二項対立のマッピングは、そろそろ必要がなくなってきている。人口や経済規模に関係なく、これまでの「ローカル」や「都会」も、単なるひとつの「街」として、並ぶ。そんな新たなマップが、ぼくのなかで生まれました。

だから、「どのようにして松本に馴染むか」ということは、それほど問題じゃないのです。それよりも、「自分がどうあるか」に尽きる。そういう自問自答と尽きっきりになっている人間が、あちらこちら動いていく。行く先々で今語れることを絞り出すように全部語っていく。それがかえって、自分の場所、たとえば松本という街に、糧として戻っていく。そんなイメージ。

2011年最初のブックパッカーが、松本でなく、東京だったこと。これも、この新たなマップが生み出した一つの結果だったような気がします。東京で開催したのは、年末に、今回の会場であるカフェスローに「やらない?」と声をかけてもらったから。昨年の大磯や郡上八幡と同じような、ひとつの街として、声をかけてもらうという縁を頼って、東京で開催しました。

この変化は、ブックパッカーの参加者のなかにも生まれつつある現象です。12月、そして今回開催したブックパッカーのなかで登場した土地は、松本、諏訪、厚木、千葉、埼玉、新潟、四国、ラオス、ニューヨーク、ウガンダなどなど、膨大。しかも、サイズの異なるさまざまなこれらの土地は、単なる情報としてブックパッカーのなかで語られたのではなく、初めて居合わせた参加者のあいだに見つかった不思議な関係のなかで登場しました。

それぞれが語る、一見すると縁のない話が、別の参加者の語りのなかで、結びついていく。東京で開催した2010年12月と2011年1月のブックパッカーは、まるで異次元体験のような集まりでした。

今年のブックパッカーは、松本に居を構えながら、あちらこちらへ旅していくような気がしてなりません。2月は京都、3月は諏訪へ向かいます。

2010年最後のブックパッカーを、東京で開きました。




12月12日、東京の国分寺にあるカフェ「カフェスロー」で開催したブックパッカー。いつもより圧倒的な告知期間の短さゆえに、参加者は少ないんじゃないかと予想していたところ、定員を超える12名の参加が。主催者、たまげました。来てくださった皆さん、本当にありがとう。

ぼくの切なる願い。それは「自分を蔑ろにしないでほしい」ということ。「自分にはできない」「自分はそんな器じゃない」「自分は凡人だから」とさまざまな理屈をこねて、「自分」を自分から剥がしてしまわないでいてほしい。

ブックパッカーに参加して話すことが、大したことではないこと。それは参加した人間だけが実感として得られるもの。「伝えたいことをもっと伝わるように話したい」とか「さらに面白く語ってみたい」といった思いは生まれたとしても、「できない」ことではないとわかる。そして気づく。出来るか否か、そんな器かそうじゃないか、凡人か非凡か、そうした基準の無意味さに。

今回の参加者は、その多くが初めて参加するひとたちでした。チラッと目にとまったブックパッカーの開催情報に、スッと足を向けることができる。こうした第一歩の素早さを、地方で暮らすひとたちに盗んでほしいなあと切実に思います。最近耳に入ってくる「地方の活性化」は、街自体ではなく、自分自身をどう活性化させるかにかかっているんだと思います。都会を僻んだり、新たな一歩に怯えたり、自らを蔑んだりしても、意味がない。「ぼくはやる」「わたしはやりたい」そんなひとを、ぼくは応援したい。そう思います。

郡上八幡で、ブックパッカーを開催しました。そして、考察。




10月31日日曜日、ぼくは岐阜県・郡上八幡にいました。そう、岐阜県で初めてのブックパッカーを開催したのです。会場は、郡上八幡のお隣・郡上大和にある「古今伝授の里 フィールドミュージアム 篠脇山荘」。かつて篠脇城という山城があった山々が借景になっていて、静かに美しい。ちょうど会がはじまるあたりから雨が降り、雨脚が強くなるにつれ、徐々に鈍色になっていく山里。

現地からの参加者は郡上市や美濃市から5名。そこに東京と松本から3名が加わって、計8人。時代小説、デザイン雑誌、地方史、クラフト本、絵本、小説、昆虫資料、レシピエッセイ。多様な本が集まったのと同時に、それぞれの話もまた一つずつ厚みがあったなあ。どんな話だったか、それは後日、ブックパッカーのホームページに詳しく書くとして、とくに感じたことをひとつ。

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言葉にする。声にする。伝える。反応を知る。ブックパッカーで、参加者が本の話をしながら自ずとしているのは、この4つの動きだと思います。頭のなかに描かれるイメージを、言葉に起こす作業。それを五十音のパーツを組み立てて、音声に変換していく作業。その音声を今この場所で対象となる相手に向けて、送信する作業。送った音声とそこに含まれる意味に対して、相手がどのように反応するのか、そしてその反応に対して自分はどう反応するのかを認知する作業。いちいち細かく、ちょっと機械的な解説を加えてみると、たぶんこんな感じになるのではないでしょうか。この一連の作業を、ブックパッカーの参加者は、送信する側になったり、受信する側になったりしながら、時間一杯、繰り返しているわけです。

もちろん、生活のなかでも、ぼくらはこうした作業を無意識に行なっているんだと思います。そして、無意識でいいんだとも思います。でも、それと同時に「無意識に行なっていることを意識する」機会もしばしば必要になるとも思います。とくに、意識される世界がこれだけグローバルになり、なにもかもが大きく動く時代にあって、「小さな一人」であるぼくらは、ときに自分がどこにいてどうあるのかを見失ってしまうからです。そのときに「喋る」っていうのは、大きな役割を果たす。

赤ん坊は、この世に生まれたあの一瞬に、わっと声を出す。「この世に我あり」と、あの場面で宣言する。それは他者に向けても、自分自身に対しても。言葉を知らなくても発せられるものを手当り次第に音声化してくる幼いこどもたちにも、同じことが言えるんだと思います。とにかく、いまここに自分がいて、自分が自分を生きていることを確認しようとする。あの作業は、人間が人間をやっていく上で、かなり重要なアクションなのかもしれない。

ブックパッカーを3年続けて、そして最近、こうしてブックパッカーとともに各地に足を運んでみて、それまでまったく知らなかった土地にいる名もない「ふつうのひとたち」が、初対面にもかかわらず、時間と場所を与えられただけで、これだけ喋るということに、そういうことを考えるようになっています。

秋、ブックパッカーと一緒に旅をしてみる。

ブックパッカーは、バックパッカーのもじり。自由気ままに旅をするバックパッカーのように、本と一緒にさまざまな世界や人に出会いたい。そんな思いが込められています。その由来はコンセプトだけでなく、実際の会場選びにも生かされています。すなわち、ブックパッカーの会場は固定していません。カフェ、レストラン、オフィス、学校、公園、河川敷、山、どこへだって行く。

旅にはもってこいの秋。10月そして11月と、ブックパッカーは、山へ、海へ、里へ、旅に出ようと思います。もちろん、みなさんと一緒に。行く先々で出会うさまざまな世界に、きっとみなさんも嬉しくなってしまうはず。気軽についてきてください。



岐阜県・郡上八幡 篠脇山荘




10月末にブックパッカーが訪ねるのは、岐阜県郡上市。三日三晩踊り明かすあの有名な「郡上踊り」の地です。会場は、古今伝授の里フィールドミュージアムにある「篠脇山荘」。茅葺き屋根に畳座敷、縁側の先には季節の木々を従えた山々。数年前にこの地を初めて訪ね、一瞬で魅了されてしまいました。今回、ぼくの東京時代の友人で、いまでは郡上で町おこしのプロジェクトを手がける上村さんが、現地でぼくらを案内してくれます。美しいこの山里で生まれ育った彼女が推薦するこの会場で、どんな本と人に出会えるのか、楽しみでなりません。



神奈川県・大磯 カフェぶらっと



2008年に活動をスタートしてから、ずっとずっと願っていたことがあります。それは「海辺の町でブックパッカーを開く」ということ。そして今年、ようやくその願いを叶えるときがやってきました。日本初の海水浴場(諸説あるようですが)であり、幕末・明治以降の要人たちの別荘地が並び、その傍らに「海辺の町」特有の路地や家々が広がる、神奈川県大磯町。ブックパッカーの参加者で、編集者の戸塚貴子さんが、大磯で「カフェぶらっと」を切り盛りする新倉常代さんを紹介してくれたのがきっかけとなり、この開催が決まりました。当日は、新倉さんが松並木や別邸跡地、路地を案内してくれます。もちろん、砂浜にも。今月初旬下見に行った際にも歩きましたが、海面にきらめく日の光が本当に美しくて、ごく自然と時間の流れがゆったりとします。東京からも1時間、長野や山梨、静岡からも小旅行気分で行けます。この海、この時間、肌で感じてもらいたいです。



長野県・松本 ブックパッカーのアンテナサイト



旅をしていつも思うのは、「この旅が豊かなのは、自分に帰る場所があるからだ」ということ。自分の場所、自分のあるところ。それがどこかにあることが、旅をより自由にしてくれている。そんなふうに思うのです。10月末に郡上八幡、11月中旬に大磯へ旅するブックパッカーは、11月下旬に、拠点である長野県松本市に帰り、ほんの集まりを開催します。会場は、ブックパッカーのアンテナサイト。この頃には松本の季節はすでに冬、アンテナサイトの土間にはストーブが出ていることでしょう。ストーブの上に薬缶をかけて、昇ってゆく温かな蒸気の匂いに包まれながら、ぼくはこの旅の話をしたいと思っています。松本の方も、近隣各県の方々も、そして旅先で出会うだろうひとたちも、一緒に集まってもらえたら幸いです。


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岐阜県・郡上八幡
ブックパッカー第28回

日時:2010年10月31日(日)13:30〜15:30
料金:2000円(オーガニックコーヒーとスイーツ付)
定員:先着10名

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神奈川県・大磯
ブックパッカー第29回

日時:2010年11月13日(土)13:30〜17:00
料金:2000円(1ドリンク付)
定員:10名

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長野県・松本
ブックパッカー第30回

日時:2010年11月27日(土)15:00〜17:00
料金:1500円(ドリンク付)
定員:10名

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申込方法:
以下の事項をご記入の上、info@bookpacker.org までメールください。
お名前 / 連絡用メールアドレス(できればPC)/ 連絡用電話番号
ご住所 / ご年齢 / 性別 / お仕事(差し支えのない範囲でけっこうです)

そのほか:
より詳しい情報は、ブックパッカーのホームページにてご確認ください。
過去の開催履歴もレポートでご覧いただけます。

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