石川宣言 パネルデザイン
「生物多様性の10年」国際キックオフ・イベント

英語版(Download


日本語版(Download




12月17日から3日間、石川県金沢市で開催されていた「生物多様性の10年」の国際キックオフ・イベントの初日。2012年6月にブラジルで開催される「国連持続可能な開発会議」通称「リオ+20(リオ・トゥウェンティ)」で、生物多様性を最重要課題として取り扱うよう求める「石川宣言」が採択されました。石川県知事や国連大副学長ら「リオ+20と生物多様性実行委員会」のメンバーが署名。この宣言が採択されたことは、日本の環境省が、公式に、リオでの生物多様性保全の議論に積極的に取り組むと約束したということ。

各ニュース記事上で写真に映っている石川宣言のパネル、実はぼくがレイアウトさせていただきました。開催当日17日の前々夜まで原稿の修正がかかり、ぼくが作業したのは前日の朝。ぼくの起床があと30分遅かったら。修正依頼の電話に出た妻がぼくを無理矢理起こしてくれなかったら。ごくシンプルなデザインでしたが、とはいえ重要な仕事。いまでも冷や汗が出ます。

言ったにもかかわらず必ずしも実行しない大人たちを多く観てきたいま、この宣言を本当に遂行してくれるのか、それでもなお警戒が解けませんが、一歩進んだことをまずは嬉しく歓迎したいと思います。

宣言文の英語版・日本語版は、ともに「リオ+20と生物多様性実行委員会」のウェブサイトから誰でもフリーでダウンロードできます。ちょっとばかし堅い表現の文章ですが、ゆっくり読めば、大人なら理解できます。ぜひ。




cf. リオ+20と生物多様性に関する石川宣言(CEPAジャパン川廷昌弘ブログ)
※宣言本文が掲載されています


まつもと市民芸術館
まつもと演劇工場(シアターファクトリー)0期生募集パンフレット








ぼくの暮らす長野県松本市は、さまざまなアートが、人の暮らしにより身近な場所で息づいている町です。クラフトフェアまつもとや安曇野スタイルをはじめとする工芸、小さなライブハウスからサイトウキネンフェスティバルのような定番イベントまである音楽、そしてそのあいだを繋いでゆくように、カフェやギャラリーで開催されるワークショップや企画展など。それが「松本」というある一つの空気を共有しながら開催される(これはいっぽうでは「善くも悪くも」だとも感じている)のは、珍しく、また貴重だろうなあと思います。

まつもと市民芸術館も、松本のアートの表情を形づくる場所のひとつ。芸術館の季刊誌『幕があがる』の詩連載をきっかけに、今回広告の仕事をいただきました。

「まつもと演劇工場(シアターファクトリー)」は、松本市民をはじめ全国の一般の方々を対象にした演劇ワークショッププログラム。芸術館の芸術監督で、先のNHK朝の連続テレビ小説『おひさま』にも出演していた串田和美氏をはじめ、演劇・音楽・ダンス・サーカスの各部門から講師が集まり、2011年12月から2月までのおよそ3ヶ月間、ワークショップを開催。最後には塾生たちによる公演も開催されます。言葉や音楽、自らの身体、そして誰しもちゃんと備わっている想像力をぶつけ合いながら、世界を切り拓いていこうとするこの企画。栄えある0期生の募集は、すでに2011年11月15日からはじまっています。


まつもと市民芸術館 produce
まつもと演劇工場(シアターファクトリー)0期生募集



立教大学の東日本大震災復興支援
活動ロゴマーク・ビブス・フライヤー


活動ロゴマーク


ビブス


ボランティア相談会フライヤーに掲載したテキスト


立教大学東日本大震災復興支援本部講演会フライヤー



3月11日の東日本大震災を受けて、立教大学は夏頃から正式に復興支援プロジェクトをスタートさせました。毎年岩手県陸前高田市で学生対象の林業体験プログラムを地元の人たちと開催しつづけていたこともあり、震災後、学生たちからの現地ボランティア参加への声は大きいものでした。また、大学としてもどのような支援活動が可能か、職員が先行して現地に入り需要を調査するなど、積極的な動きが見られました。この仕事に携わらせていただいたのは、今年の夏頃。話は震災直後から聞いていて、諸々の調整が済み、実際の制作がはじまりました。

デザインしたのは、現地入りする学生ボランティアが身につけるビブスと、そのロゴマーク。被災地には「ふたたび羽ばたいてほしい」という願いを、ボランティアする学生には「支援活動を通して視野を広く学んでほしい」という思いを込めて、「陸前高田(Rikuzen-takata)」「立教大学(Rikkyo University)」「復興(Reconstruction)」に共通する頭文字「R」を「鳥」のフォルムにデザイン。また現地での活動開始に先行して開催されたボランティア相談会や講演会のフライヤーデザイン、テキストの執筆も行ないました。

学生たちや教職員が実際に活動しているさまやその報告は、立教大学の各ウェブサイトにて閲覧できます。


立教大学東日本大震災復興支援本部

夏季陸前高田支援ボランティアの様子

asahi.com 立教ジャーナル2011「学生自らが考え、行動するボランティア」



だれでも楽しい映画会2011
アカデミー賞受賞作『英国王のスピーチ』上映






立教大学ボランティアセンターが主催するバリアフリー上映会。2009年から当センターが始めたこの企画。当時「バリアフリー上映会」というと、その大半が「しょうがいしゃ対象」のイベントであり、なおかつ上映映画もドキュメンタリーやしょうがいそのものをテーマにした映画であることが多かった。活動を通じて、しょうがい当事者と多く接していたセンターは、当事者たちが当然に抱く「みんなが観ている数多の映画を、みんなといっしょに、当然に観たい」という思いに気づき、こうした企画をスタートする。企画がスタートしてから3年目。第1回から広告を作っているので、活動が順調に続き、絶えず学生や市民団体がかかわっている姿が嬉しい。

吃音とその過去や期待に悩む英国王を題材にした映画を上映する、そのチョイスも、本企画のメッセージやスタイルに見合っていて、絶妙だと思う。アカデミー賞を受賞した本作。「イギリスのユニオンジャックなんかを取り入れてくれたら」との要望に応えて、ユニオンジャックの柄を一度解体し、パーツを組み合わせて、イベントタイトルを作った。

開催は、12月11日。当日は手話通訳や文字通訳、音声ガイドなどのバリアフリー対応がある。もちろん、健常者も参加できる。というより、そうしたバリアフリーツールを通常知らない健常者こそ、映画を観がてらのこの企画に行く価値は大きい。お近くの方はぜひ。


アカデミー賞受賞『英国王のスピーチ』上映
だれでも楽しい映画会2011
日時:2011年12月11日(日)13:00開場 13:30〜16:30
会場:立教大学新座キャンパス8号館N8B1教室
詳細:link



スタンダードチャータード銀行 クリストファー・ナイト氏
NPO法人かものはしプロジェクト 村田早耶香氏 対談
公開講演会「HIV/AIDSから世界を知ろう」







急きょ開催が決まり、急きょ制作することになった、立教大学の公開講演会フライヤー。日本で150年近く活動するスタンダードチャータード銀行の在日総支配人クリストファー・ナイト氏と、NPO法人かものはしプロジェクトの共同代表村田早耶香氏の対談。主催するボランティアセンターが年間通じて開催しているさまざまなプログラムの広告物がスッキリしているので、ときにはギュッと詰まったメッセージの投げかたもいいかもと思い、余白の少ない、メッセージや情報がくっきりと表面に出てくるデザインにしました。

今回の講演会は、HIV/AIDSをテーマにした講演会ではよくありがちな「気をつけましょうね」的な結論のみにはとどめず、世界規模でみたAIDS予防教育の現状、AIDSに罹患した子どもたちの状況と支援の現状、さらにはこうした社会的な課題に対してしばしば学生たちが発案するボランティアや支援プログラムに対して、より効果や影響力をもたらすためにはどうすべきかまで言及できたら、とのこと。これはぼくの着眼ですが、もしかしたら企業の社会的責任の光と影、善意と実態のギャップ、などの点についても、トークのなかで触れられそうな気がします。


公開講演会「HIV/AIDSから世界を知ろう」
日時:2011年12月9日(金)18:20〜19:50
会場:立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館3F多目的ホール
詳細:link



岡部賢二先生の食の知恵講座「気になる放射性物質から身を守る食事」



つい先ほど入稿を終えた仕事をご紹介。(フライヤーの配布は、10月下旬頃から)

11月29日火曜日、松本市の勤労者福祉センターにて、食の知恵講座「気になる放射性物質から身を守る食事」が開催されます。講師は、岡部賢二氏。福岡県の田舎で自ら農業を学びながら、いっぽうで、日本玄米正食研究所所長、フード&メディカルコンサルタントとして、主に西日本を中心に、マクロビオティックの講演や健康指導にあたっています。詳しくは、岡部氏が立ち上げ、以後幅広く活動している団体「ムスビの会」ウェブサイトをご覧ください。

この企画の実行委員会の中心は、塩月平光さん。生まれも育ちも松本で、昨年まで実家の居酒屋を継いでいましたが、春先に店をたたみ、ヨガインストラクターとして活動しながら、からだに優しい食のケータリングの仕事を計画しています。今回、彼からフライヤー制作の相談を受け、制作しました。

メインプログラムは、29日火曜日午後1時30分からはじまる講座。こういったオルタナティブな情報を扱う講座にありがちな、「これがいいんです」という情報提供だけで終わることなく、「なぜその食材が身を守ることになるのか」「なぜその食事のとりかたがいいのか」とその根拠も合わせて教えてくれるのだそう。「正しい情報を受け取ること」のみに甘んじてきたわたしたちにとって、いま求められている「根拠を知り、自ら考え、判断する」貴重な機会になるのではと思います。定員は先着60名。大人・前売3000円、当日3500円。学生一律1500円。参加には申込が必要です。

なお、メインプログラムだけでは物足りない方、もっと深く知りたい方に向けて、当日の夜7時から10時まで、「グループカウンセリングとお食事会」の場も設けられています。会場は、松本の結婚式場としても人気の「マンマミーア!」。こちらの定員は先着12名で、5000円(カウンセリング代・食事代込)。


◉ 申込方法:

氏名・人数・連絡先を明記の上、下記窓口までお申込ください。
※1 お食事会のみの参加も可能です。
※2 講座・食事会ともに参加を希望される方はその旨ご記入の上お申込ください。

[宛先]身を守る食事講座実行委員会(担当:塩月)
[fax]0263-88-6936
[email]saltmoon0129k@gmail.com(@マークを小文字に変換)
[締切]2011年11月28日(夜9時終了:以後当日券扱い)



ドイナカ日記 ロゴマーク・ロゴタイプ






長野県小谷村(「おたり」と読みます。正式には「長野県北安曇郡小谷村」)に暮らしながら、県内だけでなく、最近では全国で活躍しはじめているフォトグラファー(本人はこの呼称がしっくり来ないと言っていたけれど)前田聡子氏・通称「さっこさん」。自らが暮らす小谷村をはじめ、さまざまなローカルの風景、そしてそこで暮らすひとたちの温かな姿を撮影しつづけている彼女は、そんな写真たちを「ドイナカ日記」と称して、ブログで紹介、また写真集や展示などでまとめています。

制作したのは、そんな「ドイナカ日記」のロゴマークとロゴタイプ。スタイリッシュなもの、より具体的な図柄を配したものなど、数種を制作したなかから、最終的に決定したロゴマーク・ロゴタイプがこちら。山間の小さな谷の村で、田んぼや畑が段々に連なりながら、四季折々の風景を展開してゆく様子を、簡略化しつつもいい具合にボケ味を出して、デザインしました。

ロゴマークは、クレパスで描いたものをトレースして、整えています。ロゴタイプは、日本語版が同じくクレパスで粗めに、英字版は日本語版よりも滑らかにしたかったので、サインペンで。写真作品やカードなど、さまざまな使用展開が想定されるので、フルカラー版、モノクロ版、白抜き版を用意しました。

今後、どんな場面でこのロゴマーク・ロゴタイプが使われるのか、ぼくも楽しみです。さっこさんの写真をご覧になりたい方は、彼女のブログへどうぞ。


ドイナカ日記
sakko-do.jugem.jp



八王子古本まつり第5回 ポスター・フライヤー・ウェブサイト

poster


flier / front


flier / back


web / contents page


10月7日から11日にかけての5日間、年に2度の恒例行事「八王子古本まつり」の第5回が開催されます。例年どおり、ポスター、フライヤー、そしてウェブサイトのデザインをしました。

2009年秋にスタートしたこの企画。当初は八王子市民にとっても認知度の低いイベントでしたが、回を重ねるごとに来場者・売上ともに増え、それに合わせてプログラム数や開催規模も大きくなってきました。今回広告を制作するにあたって、過去の開催会場の様子を収めた写真を見てみたところ、人だかりの規模が変わってきていました。知らず知らずのうちに成長していた、八王子古本まつり。第5回も充実のプログラムで開催を迎えます。

第5回のテーマは「物語る」。街のこと、時代のこと、自然のこと、家族のこと、人生のこと。それらはすべてひとがひとへ語ることで、後世へと、あるいは他者へと広く深く伝わってゆきます。人の「物語る」力を今一度見つめる。そんなテーマを据えて、さまざまなプログラムを新たに企画しています。

詳しくは、公式ウェブサイトにてご確認ください。(このブログでも、目玉企画のみ、追ってお知らせします)


八王子古本まつり第5回
2011年10月7日(金)〜11日(火)10:00〜19:00
八王子駅北口 西放射線ユーロード




映画『幸せの経済学』上映&辻信一講演会 GO LOCAL を終えて




9月24日、松本市の勤労者福祉センターにて開催したイベント「GO LOCAL」は、およそ90名の来場者が集まり、映画『幸せの経済学』の上映と、明治学院大学教授でナマケモノ倶楽部世話人の辻信一氏のトークに、目を見張り、耳を傾けていました。

詳しいトークの内容については、ぼくの断片的な記憶をもとにした文章に頼るよりも、Ustreamにてライブ配信し、その後アーカイブとして掲載している映像をご覧いただくことをお勧めします。(本記事最下部に、Ustream映像を貼り付けてあります)

今回のトークのなかで、辻さんは最後言います。「まずシフトと言い出す前に、この絶望的な状況を共有したほうがいいんじゃないか」と。そして「ではどこに希望があるのか」という点についてもまた語ってくれています。このメッセージとその文脈を、どれだけの人が受け取ることができ、かつ逡巡し、呑み込み、さらに自分なりの言葉で答えを出せるか。これからの日本が健康的に存続できるか否かは、そのあたりに託されていると思います。ぜひ一度、ご覧ください。

本企画の主催、MAZEROことMATSUMOTO  ZEROCITYは、今後も定期的に活動を展開していく予定です。今回はまずその活動テーマであるローカリゼーションの根本を抑えるために、いわばその総論を学ぶ場として、この上映会・講演会を開催しました。これから、その活動は各論に入ってゆきます。改めて打ち合わせを重ねて、続報をお知らせできたらと思っています。

ではまた。





WWFジャパン 新聞広告「子どもは、いま、この世界で、育ちたい。」








シンプルでキュートなパンダのロゴマークで有名な、世界的自然保護団体「WWF」の日本支部「WWFジャパン」が、9月4日、福島県内シェア28%の地方紙・福島民友新聞の一面を使って、意見広告を掲載しました。

上10段は、WWFジャパン会長・徳川恒孝氏(徳川宗家第18代当主でもある!)と日本を代表する登山家・田部井淳子氏が被災地復興への思いと自然エネルギー100%へのシフトについて対談。対談の様子は、紙面のほか、WWFジャパンのウェブサイトでも読むことができます(こちら)。

そして、下の全5段に、WWFジャパンが募る「自然エネルギー100%に向けての政策展開を政府に請う署名」の広告。この全5段部分を、今回制作しました。子どもたちが生きるこれからが「豊かな生」になるために、どんなエネルギー政策が望ましいのか。子や孫の成長を思う母親・祖父母世代に向けて、柔らかいタッチで、かつ、メッセージがしっかりと喉を下りてゆくように確かな文脈で、伝えようとしました。

署名という運動の呼称は、慣れ親しんでいるごく一部の人たちにとっては身近であるいっぽうで、世の中の大半の人たちにとっては「怖い」「無意味」「効果がない」「面倒」「同じテーマでいくつも署名運動があって、わかりづらい、疲れる」など、ネガティブな印象・要素も強くあります。わずかな紙面でしたが、「署名ありきのメッセージ」ではなく、「メッセージありきの署名」であることを、最大限表現しようと試みました。この広告が世の中に存在する前と後で、少しでも、心動かされ、一歩歩みだそうとする人が増えてくれたら幸いです。

WWFジャパン「自然エネルギー100%署名」の詳細とオンライン署名はこちら



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