大磯という海辺の町



週末、神奈川・大磯へ行ってきました。土曜日の夜出発、SAでこまめに仮眠をとりながら、日曜日の朝4時に大磯港に到着。マーチでの車中泊はけっこう身体にこたえましたが、頑張った甲斐あって、太平洋に昇る朝日を拝めたので、パートナーも満足顔。

大磯でブックパッカーを開催しよう、という話が起こったのは、昨年秋頃。フットワークが軽く思われているブックパッカーも、それぞれの会が実現に至るまでにはそれ相応の熟成期間があるのです。下見もかねて遊びにいった大磯、素敵な空間でした。





案内をしてれたのは、大磯駅から徒歩5分のところにある「カフェぶらっと」のオーナー・新倉さん。朝6時、大磯港の堤防で待ち合わせ。早い時間に待ち合わせたのは、アオバトを観るため。通常広葉樹林や混合林に棲息する「アオバト」。しかしここ大磯では、丹沢に営巣しながら、朝だけ海浜まで飛んできて海水を飲むという、変わった生態をみせるのです。ぼくらが待ち合わせ場所に行くと、望遠鏡をすでにスタンバイしている男性がふたり。彼らは、平塚や大磯をフィールドにもつアマチュアのバードウォッチンググループ「こまたん」の方々。アオバトが大磯の海辺に飛来する数ヶ月ものあいだ、その飛来数や雌雄比、幼鳥の数などをカウントしています。「今ね、アオバトが町の鳥になるかもしれないんだ。そうなれば、この町に暮らすひとたちに大磯の、そしてアオバトの魅力をもっと知ってもらえるだろう?」岩場にアオバトが舞い降りるたびに、望遠鏡をセットして「どうぞ」と見せてくれる。心根の美しさに思いがけず触れた朝でした。





カフェぶらっとで朝食をいただき、ふたたび新倉さんの案内で、大磯の町を散策。山県有朋・伊藤博文・陸奥宗光など明治期の要人から、吉田茂や島崎藤村まで、誰もが知っている著名人たちの別荘が並んでいました。その規模の、まあ巨大なこと。松の並木道も、海辺の町特有の路地も、そして砂浜も、それぞれのスローな時間が流れていて、心地よかった。海の町にはまるで縁のなかったぼくにとっては、これほどゆっくりと「海」に滞在したのは、物心ついて以降では、初めてに近い経験だったかもしれません。


大磯でのブックパッカーは、11月13日土曜日の昼間に開催。今回のように当日も、大磯の町と海辺をカフェぶらっとオーナーの新倉さんが案内も。東京からは1時間、信州からも3時間足らずで着きますし、さらに30〜40分足を伸ばせば、箱根。ぼくらも帰りに温泉に入ってきましたが、最高でした。土日のショートトリップに、ぜひ。

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