ブックパッカーのアンテナサイトで『幸せの経済学』を上映しました。



5月22日、ブックパッカーのアンテナサイトで映画『幸せの経済学』の上映会を開催しました。主催は、前田一樹くん。ソラトキというプロジェクトを通して、松本というローカルでの持続可能な暮らしのありかたを考え、働きかけています。2月19日に東京・白金にある明治学院大学で開催された同映画の試写会に参加した前田くん。同映画が計画した「5月22日の全国100カ所同時上映」に賛同、松本での上映を検討していたので、彼の活動と、その先にどんな展開が広がるのか、楽しみにしているぼくも、会場提供と告知について、協力させてもらいました。開催1週間前にして、定員30名に到達。その後も届く参加希望に、会場のキャパシティを考えて35名まで先着順で受けつけました。写真は当日、上映前に挨拶をする前田くん。

上映後に、来場してくださった幾人かと話すことができました。映画のメッセージに深く共感しているひと、はっきりと力強く語られるメッセージに感じたことを言葉を選びながら慎重に話すひと、考えかたはいいけれど具体的に自分は何をすべきなのかと戸惑うひとなど、その反応はさまざま。ぼく自身、この映画を観るのは2度目でしたが、自分の考えや価値観、いまそのときの感情を「まず表現する」文化を構築できていない日本人にとっては、その大半がおそらく「強烈」に感じるのでは、と思っていました。その点について、前田くんも気にしていましたが、どちらにしろ、観なければ始まらない話です。そういう意味では、映画を観たひとたちが自らの感情をそれぞれどのように解釈したらよいのかを探している、その表情が伺えたことがひとつのゴールだったように思えます。

ぼくは、この映画が唯一絶対の答えであると語っているのではないと思っています。おそらくそれは、監督をしたヘレナ=ノーバーグ・ホッジ氏も、あとにリンクする映像で語っている、映画にも登場している文化人類学者の辻信一氏も同じ思いではないかと推測しています。自分の見解をしっかりと伝えた上で、あなたはどう考えますか。この映画はそういうコミュニケーションが起こることを想定しているのだと思います。

この映画が信じて伝える「グローバル化の弊害」と「代替案としてのローカライゼーション」、そしてそれを「自らの暮らしのなかで具体的にどう考え、何をするか」を考える。そういう議題があがった現代というテーブルに、まず一緒に座るということ。この映画の意図・役割は、おそらく、そんなところにあるのだと思います。そして、映画を鑑賞したぼくらには、そのイスが用意されている。何を語り、これからの自分の暮らしをどう描くのか。議論を重ねる、黙して考えつづける、あるいは退席するという選択肢すら、そのテーブルには備えられています。さてどうするか。ぼくらに委ねられています。




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