さよならトンボ

さよならトンボ

1月27日に閉店した原宿のセレクトブックショップkurukku libraryで、絵本に出会いました。『さよならトンボ』という写真絵本。写真家が新潟県長岡で<トンボの墓場>に出会い、撮影、ことばを添えて、本になっています。著者は、石亀泰郎氏。東京創元社の育児雑誌『こども部屋』や写真集『ふたりっ子バンザイ』など、子どもに関わる分野で、写真の仕事をされているようです。

「死ぬ」ということ。それはとても繊細で、エキサイティングで、サステナブルなことだと思っています。

町より一足早く季節がめぐる山では、秋、いのちあるものの「死ぬ」準備運動が盛んです。紅葉した木々が、湖畔の湿地に葉を落とす。水面にはまだ色鮮やかな葉が絨毯のように敷き詰めれているのだけれど、ときおりその隙き間からみえる、水底の景色は、別世界。小枝も葉も砂も泥もみなすべて、それぞれの輪郭を互いに溶かし合っていくよう。色を失い、灰色へ、そして徐々に、かたちさえ、解いていく。一見すべてが「終わっていく」あのワンシーンも、その終わりを糧にして、新たに「始める」、あるいは「続けていく」いのちがある。「死ぬ」にまつわるいのちのストーリーは、子ども・大人にかかわらず、いのちあるものの根底に触れてくるテーマ。そこに自ら赴いていく姿勢は、大事だと思います。ぼくも大切にしたいと日々感じています。


コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック