ココロの支援所、詩の授業つづいています



今年1月から毎月、所沢の精神障害者就労支援施設「しのひ」で、詩の授業を開催しつづけています。これまで「自己紹介をアクロスティック(あいうえお作文)」でやってみたり、施設や自分の「キャッチコピー」を考えてみたりしました。参加してくれるひとたちはみな、照れたり、軽々とだったり、創作の様子は違っても、自分なりの詩を産み出してくれてきました。

5月の詩の授業開催日は今日でした。1月からずっと、テーマや題材など制限のある詩の創作を繰り返してきたので、今日はそんなことを一切しないことに。ぼくが持っているわずかな詩集をもってゆき、机に並べて、ペラペラめくりながら、思いつくがままに、流れるがままに話すことにしました。大賞コンクールに向けて書いているという小説の話、絵をときどき描いているという話、大地はなぜしばしば母性に例えられるのかという話、アイヌの神様と人間の面白い関係についての話、参加者の病気の話、「自分力」という話、滞りなく産み出される若者言葉の話。1時間半、詩集を手にしながら、ずっと話をしました。

詩の授業、と聞けば、詩の書きかたを学びそうなものだけれど、それを求められているのでなければ、書きかた講習なんてやりません。詩についての話すらする必要なんてないと思います。そんなことより、思いつくがままに、止めどなく出てくる言葉をやりとりする。そのなかで、生まれてくる感情や印象に残るフレーズ、もしかしたらやがて自分の軸にすらなりうるテーマに出会えたら、それこそ詩を書く(というか、なにか表現する)ことには一番の栄養素になるんじゃないか。ぼくはそんなふうに思うから、できるだけ柔らかい授業をやりたいと考えています。

最後に5分くらいで書いてくれた参加者の作品、ぼくはとても好きだったな。
いい加減で、でも、したたか。詩の授業の方針です。

コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック