詩のワークショップの1年間


Creative Commons. Photo by Alvin Bloody Carpio.

13日、所沢のNPO法人しのひで今年12回目の詩の授業を開催しました。昨年12月のちょうど今頃にNPO法人の運営する喫茶店で打ち合わせをし、今年1月から毎月開催してきたのです。受講者はNPO法人に通う、精神障害のある方たち。障害の何たるかをまるで知らないぼくは何を求められているのだろうかと、最初のうちはあれこれ考えることもありましたが、夏あたりに絵本や写真集を使って詩を書いたり、秋には外を出歩くようになって、そんな雑念もなくなり、ただただみんなと詩を書く時間を過ごすことに没頭できるようになりました。

1年間受講者たちと詩を書きながら感じたことは、ぼくと彼らとの違いがより不明瞭になった、ということ。コーヒー一杯をお客さんに出すのに全身を集中させている彼と、詩の授業に向かう車中で頭のなかでぐるぐるアイディアを回転させているぼくに、どんな大きな違いがあるのか。ひとの前で自分の詩を書きそして読むことに緊張し喜びを感じる彼女と、自分の開催する催しにどんなひとが来るのかとソワソワしウキウキするぼくに、どんな確固たる違いがあるのか。ぼくには分かりませんでした。それが分からなかったということ。あやふやになったということ。それこそが、この1年間の詩の授業を通して、ぼくが得た、確かな収穫でした。

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