だれでも楽しい映画会2011
アカデミー賞受賞作『英国王のスピーチ』上映






立教大学ボランティアセンターが主催するバリアフリー上映会。2009年から当センターが始めたこの企画。当時「バリアフリー上映会」というと、その大半が「しょうがいしゃ対象」のイベントであり、なおかつ上映映画もドキュメンタリーやしょうがいそのものをテーマにした映画であることが多かった。活動を通じて、しょうがい当事者と多く接していたセンターは、当事者たちが当然に抱く「みんなが観ている数多の映画を、みんなといっしょに、当然に観たい」という思いに気づき、こうした企画をスタートする。企画がスタートしてから3年目。第1回から広告を作っているので、活動が順調に続き、絶えず学生や市民団体がかかわっている姿が嬉しい。

吃音とその過去や期待に悩む英国王を題材にした映画を上映する、そのチョイスも、本企画のメッセージやスタイルに見合っていて、絶妙だと思う。アカデミー賞を受賞した本作。「イギリスのユニオンジャックなんかを取り入れてくれたら」との要望に応えて、ユニオンジャックの柄を一度解体し、パーツを組み合わせて、イベントタイトルを作った。

開催は、12月11日。当日は手話通訳や文字通訳、音声ガイドなどのバリアフリー対応がある。もちろん、健常者も参加できる。というより、そうしたバリアフリーツールを通常知らない健常者こそ、映画を観がてらのこの企画に行く価値は大きい。お近くの方はぜひ。


アカデミー賞受賞『英国王のスピーチ』上映
だれでも楽しい映画会2011
日時:2011年12月11日(日)13:00開場 13:30〜16:30
会場:立教大学新座キャンパス8号館N8B1教室
詳細:link



スタンダードチャータード銀行 クリストファー・ナイト氏
NPO法人かものはしプロジェクト 村田早耶香氏 対談
公開講演会「HIV/AIDSから世界を知ろう」







急きょ開催が決まり、急きょ制作することになった、立教大学の公開講演会フライヤー。日本で150年近く活動するスタンダードチャータード銀行の在日総支配人クリストファー・ナイト氏と、NPO法人かものはしプロジェクトの共同代表村田早耶香氏の対談。主催するボランティアセンターが年間通じて開催しているさまざまなプログラムの広告物がスッキリしているので、ときにはギュッと詰まったメッセージの投げかたもいいかもと思い、余白の少ない、メッセージや情報がくっきりと表面に出てくるデザインにしました。

今回の講演会は、HIV/AIDSをテーマにした講演会ではよくありがちな「気をつけましょうね」的な結論のみにはとどめず、世界規模でみたAIDS予防教育の現状、AIDSに罹患した子どもたちの状況と支援の現状、さらにはこうした社会的な課題に対してしばしば学生たちが発案するボランティアや支援プログラムに対して、より効果や影響力をもたらすためにはどうすべきかまで言及できたら、とのこと。これはぼくの着眼ですが、もしかしたら企業の社会的責任の光と影、善意と実態のギャップ、などの点についても、トークのなかで触れられそうな気がします。


公開講演会「HIV/AIDSから世界を知ろう」
日時:2011年12月9日(金)18:20〜19:50
会場:立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館3F多目的ホール
詳細:link



Sakura. 2011 Autumn































余生




みなさん、おひさしぶり。さくらです。

ごーさんが松本に引っ越してから、もうすぐ2年が経とうとしています。
この2年間、ごーさんは仕事にかこつけて、あたしに会いにきます。
もうすぐ30になるというのに、いつまでも犬離れのできない男の子です。

つい最近帰ってきたとき、ひさしぶりに、縁側で一緒に昼寝をしました。
腰がだいぶきつくなってきたものだから、ごーさんの足に寄りかかって。
あの日だまり、気持ちよかった。

来月は、うーさんもまたまたカナダから帰ってくるそーです。
みんな、あたしに会いたくて仕方がないのです。
そういうみんながいつ来てもいいように、
あたしは今日もこの日だまりで待ったりしているのです。

2011.11
さくら


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余生という言葉の実体を、我が身を通して把握しようとしても、
生の真っ只中にいる時分には、なかなかうまく計れない。

先週仕事で東京に行った際に、実家にステイさせてもらった。
濡れ縁でさくらや茶碗の様子を写真におさめていると、
さくらがすっと静かに、ぼくの左足に寄りかかってきた。
ぼくは足の甲で、彼女の肋骨を感じながら、その本数を数えた。

生を走り抜けるための筋肉をいよいよ落として、
彼女はこれから少しずつ、呼吸だけになっていくのだと思った。
骨も、皮も、瞳も、鼻も、足の爪も、頬にできた疣も、
彼女は一つずつ丁寧に下ろしていって、呼吸だけになる。
それはとても優しい営み。
彼女はいま、そんな余生を、一日一日、送っている。


2011.11
ウチダゴウ



『おこのもり』、辻信一さんから推薦文をいただきました。

9月に出版した物語『おこのもり』、その後、東京・長野・京都の独立書店やカフェでじわじわと販売していただいています。おいてくださっているカフェにふっとコーヒーを飲みにいくと、すぐそばで読んでいるお客さんがいたりして、ヒヤヒヤしたりします。

先日はもうかれこれ長い付き合いになる友人から、長いメールが。今は一児の母として育児中の友人。彼女がこんなにもこの物語を思ってくれるなんて、と驚くほどの熱い、熱い、感想のメールでした。ぼくの、あまりわかりにくい、でも(自分で言うのもなんだけど)奥底ではちゃんと温かいメッセージを読み取ってくれて、とても嬉しく思いました。

先月、『おこのもり』の企画を担った環境文化NGOナマケモノ倶楽部の世話人で、文化人類学者の辻信一さんから、これまた温情溢れるメッセージをいただきました。Amazonナマケモノ倶楽部Webショップにも掲載がありますが、ここにも転載させていただきます。



◉ 辻信一氏 推薦文

311の前に原稿で読んだ「おこのもり」を、
こうして本になってから読み直してみると、はるかに暗く、深くなっている。
それは、たぶん、311以後のぼく自身の中に穿たれた絶望の深さと対応しているのだと思う。
安易な希望を語る声が世間の表層を覆う今こそ、
ぼくたちナマケモノは「おこのもり」へと踏み入り、
そのひんやりとした空気に身を浸さなければならない。
これはポスト311時代のぼくたちを迎えにやってきたディープ・エコロジーの傑作だ。


戦場、そして戦渦







最新刊『おこのもり』の取り扱い店舗




9月に出版した物語『おこのもり』の取扱い店舗のお知らせです。
※2011年11月現在


<実店舗>

◉ 東京
・ミズクレヨンハウス(表参道)url
・ポポタム(目白)url
・カフェスロー(国分寺)url

◉ 群馬
・麦小舎(北軽井沢)url

◉ 長野
・ch.books(長野)url
・amijok(松本)url New!
・ブックパッカーのアンテナサイト(松本)url

◉ 京都
・ガケ書房(京都)url



<Webショップ>

◉ Amazon url

◉ナマケモノ倶楽部 ウェブショップ url



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