ココロの支援所で詩の授業



19日土曜日、2008年最初の詩の授業を開催しました。場所は、埼玉県所沢市にあるNPO法人「風思(*2つで1文字)埜扉」。これで「しのひ」と読みます。精神障害のある方たちの社会復帰の場として運営されています。昨年11月に授業の依頼をいただき、12月中旬に打ち合わせをし、1月からひとまず5月まで、毎月1度・全5回を開催してゆくことに。初めて関わる「精神障害」という世界に一抹の不安を感じていましたが、担当の遠藤さんとお話をしながら、やれることがあるかもしれない、と決心したのでした。

「詩を通じて、表現することへの興味やコミュニケーションの方法を学べれば」という目的がゆるやかにあったのと、みんなと会うのも初めてということもあって、第1回目の今回は、恒例の「アクロスティックで自己紹介」をお題にしました。これまで、子どもや20代を対象にこのお題でやってみると、けっこうなかなか時間がかかっていたのですが、なんとまあ驚くべきことに、しのひのみなさん、書くのが早い早い。「普段は少女漫画の原作を書いています」と言っていたYさん、ものの数十秒で書き上げてしまったので、「じゃ、じゃあ、もっとたくさん書いてください」と慌てる始末。しかも、早いだけじゃありません。絵を描くのが好きなMさん、読書歴の濃そうなKさん、きれいで大きな瞳のKさん、みんなセンスがいいのです。ぼくも書いたのだけれど、書き上げられたアクロスティックのなかでは、もっとも悪ふざけの過ぎる作品でした。参りました。

あまりに早く終わってしまったので、メッセージを隠すアクロスティックや、しのひの宣伝文句を載せたアクロスティックなどにも取り組んでみました。こちらも、上出来。Yさんの書いた宣伝文句「しずかに のんびりと ひとになれ」はあまりにピンポイントで、このままキャッチコピーになるんじゃないかと思ったほど。ほかにも、音感の気持ちいいもの、思わず噴き出して笑ってしまうもの、ぐっとくるもの、たくさん揃いました。

やーまたしても新たな世界を覗かせてもらえて、詩の授業、やってきてよかったなあと。次回は2月23日。腕のよすぎる参加者とともに影響しあえるように、また楽しみたいと思います。

オヤコいっしょに詩の授業



今日は桶川市にある「さいたま文学館」詩の授業を開催してきました。さいたま文学館から依頼を受けたのは2度目。1度目は今年の夏休み、埼玉県の子どもたち対象に文学館で開催された「お話の泉」のプログラムに呼んでいただきました。今回はクリスマスや年越し・帰郷など忙しい年末にもかかわらず、5組の家族、13名が参加してくれました。

いつもどおり、自己紹介のためのアクロスティック(あいうえお作文)からスタート。詩の授業を開催する側の醍醐味は、常識の枠からどれだけ参加者を抜け出させてあげられるか。真面目に自分の紹介をしようと眉間に皺を寄せる参加者の、表情をほぐしてあげたいと思うのです。ホンモノに忠実な自己紹介なんてしなくてけっこう、大ウソついて、驚かせたり笑わせたりするのも、素敵な自己紹介になるもんです。

もうひとつは、創作ポエム。クリスマスにプレゼントをもらった子どもたちに、「カラスがぼくらに贈ってくれるプレゼント」をお題に詩を書いてもらったのですが、傑作ぞろいでした。生ゴミを残さず片づけてくれることがプレゼント、帰る時間を教えてくれる鳴き声がプレゼント、朝から晩まで黒尽くめの制服を着て町の警備員を務めてくれるのもプレゼント、あちこち落としてくれるあのフンもプレゼント・・・・こんな感じ。いやはやなかなかやるもんだ。

途中紹介したおっかない詩や絵本も気に入ってくれました。帰り道偶然いっしょになった子どもたちが「ほかにはどんな詩があるの?」「名前のやつ明日もやろー」と絡んできてくれました。嬉しい限り。来年も春休みや夏休みにまたやることになるでしょう。ふたたび楽しい時間を過ごせるように、おもしろネタをかき集めます。

<2007年「詩の授業」レポート>
【10.25Thu 法政大学ゼミで詩の授業】(法政大学市ヶ谷キャンパス)
【8.12Sun キッズたちと詩の授業】(桶川・さいたま文学館)
【6.30Sun グランマと詩の授業】(横浜・レストヴィラ十日市場)
【6.27Wed 立教キャンドルナイトで詩の授業】(池袋・立教大学)
【6.26Tue アースデイ六ヶ所で詩の授業】(青森・六ヶ所村)
【3.27Tue アメツユの森で詩の授業】(東京・高尾山)

法政大学ゼミで詩の授業



昨日は職場に休みをもらい、市ヶ谷の法政大学へ。昨年ARBAでお世話になった御園生先生がもつ講義『社会教育計画論』で詩の授業を開催してきました。大学での詩の授業は、6月立教大でのキャンドルナイト以来。「テーマは何でもいいよ」と言われていたので、詩の授業で取り上げるのは初めての「自分のあらを面白く伝える」ワークに試みました。

まずは挨拶代わりに、自己紹介をアクロスティック(あいうえお作文)で挑戦。「わたし」の一面を限られたスタイル(「枠」には、踏み出す一歩を後押ししてくれる機能もある)のなかで示してもらったのち、提案をしました。「自分の欠点を面白く伝えてみません?」

キッズたちと詩の授業



先月のこと。桶川市にて、詩の授業を開催しました。行政の運営するさいたま文学館が夏休みの子ども企画として開催している「お話の泉」の一コマとして、呼ばれたのです。集まったのは、幼稚園年長から小学6年生まで、およそ30名。てんやわんやの2時間でした。

今回は、自己紹介となぞなぞの詩の授業。当初は別のプログラムを考えていましたが、年齢層が幅広くなってしまったので、急きょ変更。遊び感覚で入ることができるものにしようと、この2つを選びました。

グランマたちと詩の授業



今月もいよいよ今日でおしまい。2007年も半分が過ぎました。6月はいきなり詩の授業の開催が増えた1ヶ月でした。それも短期間に集中して。21日に立教キャンドルナイト(レポートはこちら)、23・24日にアースデイ六ヶ所(レポートはこちら)、そして昨日29日に開催したのは横浜市緑区にあるレストヴィラ十日市場。ホームに住んでいるグランマ10数人と詩の授業を楽しんできました。

立教キャンドルナイトで詩の授業


photo by Kang Sachiko

今年の夏至は、これまでにも増して、キャンドルナイトを扱うニュース番組が多かった気がします。それだけ、最近の気候変動が自分たちの身に切実な問題を引き起こすものだという認識が出てきたということだと思います。(そのいっぽうで、東京の自然の宝庫・高尾山には、いとも簡単にトンネルが通じ、水源が枯れていくという事実があることを忘れないようにしよう)

夏至前日の21日、母校でもある東京池袋・立教大学で開催されたキャンドルナイトにて、詩の授業を行ないました。05年度からつづく、立教大学でのキャンドルナイトムーブメント。例年に比べて小規模の開催でしたが、学生・一般あわせて40名前後の方々が「わたしのしあわせ」を詩にしたためました。

アースデイ六ヶ所で詩の授業



先週末の23・24日、青森県六ヶ所村でアースデイが開催されました。アースデイは地球のことを考える日。東京代々木公園で開催されるアースデイ東京は今やビッグイベントになっています。今回アースデイは、今秋本格稼働に入る核燃料再処理工場のある六ヶ所村で。詩展SHIIAWASEはひょんなきっかけから、当日現地のイベント会場で詩の授業を開催することになり、ぼくと事務局長の2人で行ってきました。

詩の授業のテーマは、詩展SHIIAWASEでおなじみの「わたしのしあわせ」。エネルギー問題(もちろん「問題」にしたのはぼくら人間)に関する国の対策(化石燃料に替わるものとして、生命を危険にさらす原子力に手を出しています)に対して自らのジャッジを見極める際、ただただ理論や意義だけに偏ることなく、ひとりひとりの生活のなかにあるプライベートなしあわせが目の前の大きな問題につながっていることをいま一度感じてほしかったので、このテーマにしました。


 彼女の詩には風が吹く   しあわせをことばにして


アメツユの森で詩の授業



3月25日日曜日。当日の天候や風邪ひきなどでキャンセルがありましたが、それでも30人もの参加者が高尾山ツリーハウスに集合。詩展SHIIAWASEとエコアクション虔十の会で開催した「詩の授業CATCH THE VOICE.×高尾山TREEDOM」は大盛況でした。

朝の時点では激しかった雨も、10時の散策スタート時には小雨に。アブラチャンやカツラ、サクラの木の枝先にしずくがキラキラ光るなか、ちいさな子どもから白ひげを蓄えた画家さままで幅広い世代の参加者が、裏高尾の山歩きに出てゆきました。

ヒト、森の語りを聴く―高尾山×詩の授業


photo by Hiroko Fukushima

先週のことですが、26日日曜日、新宿駅から1時間で着く東京の大自然・高尾山で詩の授業を開催しました。当初20人ほどの参加申込がありましたが、ノロウィルスに飲み込まれる方が続出、当日は半数の10名でした。といってもこの詩の授業はふだんから参加人数に大してこだわらないので問題なし。予定通り、会は始まりました。

詩の授業レポ11―忘れていくこと

今月に入りいよいよ詩展SHIIAWASEの準備が慌しくなってきたので、モノコトコラムの更新が侭ならなくなってきました。その点は申し訳ないなあと思いつつ、今年3年目を迎える詩展は素敵な出来になりそうなので皆さんにはぜひ来ていただけたらと思っています。

先月中旬のことですが、神奈川県の老人ホームにて詩の授業を開催してきました。70〜90代の方々といっしょに詩を作っていくのは初めての経験です。参加した12人のうち、10人が女性。オープンしたばかりのホームに入居し始めたばかりの女性さん方。そしてホームでの詩の授業開催は初めての詩人。どれもこれも真新しい要素のなか、詩の授業は進んでゆきました。
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